10枚の掌篇小説を書くコツ 01 山川健一

──何よりも、10枚の小説は、まず、あなた自身が世界と自分を発見するために書くものである──

 

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「私」物語化計画 2023年8月25日

特別公開:10枚の掌篇小説を書くコツ 01 山川健一

【書き出しの説明を避ける】

あなたが書こうとしているのは、10枚の掌篇小説であって、論文や批評やマニュアルではない。となると、まず大切なのは可能な限り「説明」を避けるということだ。

主人公の家族構成や経歴や趣味嗜好を説明していくと、10枚しかない作品の半分以上になってしまう。これは避けなければならない。10枚という長さ、その制約が、自動的に「説明」を最小限にしてくれるだろう。

説明なしに、いきなりあなたが設定したワールドモデルに読者を引き込まなければならない。そのために必要なのは、描写である。風景描写でもいいし、人物の描写でもいいし、あるいは心理の描写でもいい。

すると、ごく自然に、物語の冒頭に必要な「欠落」が設定されることになる。

400字の原稿用紙1枚を書いてしまえば、それで既に作品の10分の1を費やしたことになる。

急がないと!

最初の原稿用紙1枚分で、作品全体の空気感や、やがてとき明かされるであろう謎の存在や、結末のカタルシスを暗示することが大事だ。

つまり、読者がこの小説を読みたいという期待に応えなければならないのだ。

 

【自分自身のために書くこと】

カタルシスというのは、大げさに考えずに、開放感だと思っていただければ良い。それがないと短い作品も終りにすることができない。

何よりも、10枚の小説は、まず、あなた自身が世界と自分を発見するために書くものである。やがて取り掛かる長い作品のためのレッスンだと考えていただいても良い。

この短い作品を新人賞に送る事はできないし、単行本にまとめるにも枚数が短すぎる。

それでは、何のために書くのか?

自分自身が「書く」という時間に身を置いていることの幸福をかみしめるために書くのである。あなた自身のために書くのである──続きはオンラインサロンでご覧ください)

 

山川健一『物語を作る魔法のルール 「私」を物語化して小説を書く方法』

 

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