夏休み特別企画/星空を見上げながら考える 01 アメリカ内戦の危機と神 山川健一

──星空を見上げながら僕は思う。神ほど恐ろしい存在はないのだ、と──

 

次代のプロ作家を育てるオンラインサロン『「私」物語化計画』会員用Facebookグループ内の講義を、一部公開いたします。

ご興味をお持ちの方は、ぜひオンラインサロンへご参加ください

 

『「私」物語化計画』

→ 毎週配信、山川健一の講義一覧

→ 参加者募集中→ 参加申し込みフォーム

 

2024年7月26日

特別公開:夏休み特別企画/星空を見上げながら考える 01 アメリカ内戦の危機と神 山川健一

【アメリカ合衆国の内戦危機】

7月19日は僕の誕生日だった。この日は大概の学校で終業式をやる日で、つまり僕の誕生日は1学期最後の日なのである。翌日からは夏休み。

子供の頃から僕は、誕生日が来ると夏休みだなぁと、楽しみにしていたものだ。無意識のうちに、誕生日=夏休み、という感じ方が小さな体の全体に埋め込まれていた。

大人になってからもこの感覚は抜けず、誕生日を迎えると、瀬戸内海の島の海で泳いだ思い出や、カブトムシや山にある池でイモリを捕った記憶、紫色に煙る山の映像などが思い出される。

そして島で見上げた星雲まで見える星空の記憶。

都内で暮らしていると、星空を意識する事はあまりないが、島々の上に広がる星空は、地球が宇宙にポツンと存在するのだということを実感させてくれる。

今月は夏休み特別企画ということで、宇宙と、その対極にある物質の最小単位の世界について考えてみたい。

以前「リベラル・アーツとしての宇宙論と量子力学」というタイトルでこの連載を書いたことがあったが、その続きである。

テレンス・マッケナが、かつてこう書いた。

 

私たちは、ひとつの惑星の生態が遭遇できる最も深遠なる事件──生命が物質という暗いさなぎから解き放たれる瞬間──に一歩一歩近づいているのである。

 

テレンス・マッケナ(1946年11月16日 – 2000年4月3日)は、アメリカ合衆国の思想家で、幻覚をもたらす植物や幻覚に関する研究で知られる。

ところで日本で暮らす僕らは、本当は状況はシビアなのに呑気に暮らしているが、人類は実はかなり追い詰められている。物語化計画は、もちろん小説塾であり「私」探しのための港みたいなものだが、最近では互助会的な側面もあるので目前の危機について書いておきたい。

複数の僕の知的な友人達が、「カマラ・ハリスが大統領選挙で勝利したらアメリカで内戦が起きるかもしれない。それが我々の最大のリスクだ」と言うのである。

またまた、そんな。

陰謀論?

しかし話を聞くと、この説はかなりリアルなのである。

TBSの『報道1930』で《米民主党ハリス氏を大統領候補指名へ「内戦」予測も…政治的暴力の背景【7月23日(火)】》という番組をやっていた。

これをYouTubeで見たのだが、慄然とした。

 

 

世界は大変な断崖絶壁へと追い詰められているのかもしれない。地上波テレビがこれを扱うのは、異例のことである。マッケナが言う「生命が物質という暗いさなぎから解き放たれる瞬間」は、この後やってくるのかもしれない。

1時間ほどの番組なので、皆さんも是非ご覧になってください──続きはオンラインサロンでご覧ください)

 

 

山川健一『物語を作る魔法のルール 「私」を物語化して小説を書く方法』

 

→ 毎週配信、山川健一の講義一覧

→ 参加者募集中→ 参加申し込みフォーム