なぜ小説を書くのか 03 変態と変人とイノセントな少年(少女) 山川健一

──ミック・ジャガーは変態的なのだ。これは、大切なことだ。
表現者には、3種類の人達がいる。
変態と、変人と、イノセントな少年(少女)だ──

 

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2025年12月12日

特別公開:なぜ小説を書くのか 03 変態と変人とイノセントな少年(少女) 山川健一

【ミック・ジャガーは変態でレイ・デイヴィスは変人だ】

ローリング・ストーンズのIMAX映画『ローリング・ストーンズ・アット・ザ・マックス』を観て、その後ロック仲間の皆で蕎麦屋に行き、帰宅したところだ。

1991年に公開された伝説のライブ映画なのだが、撮影そのものは1990年のヨーロッパ・ツアー(Urban Jungle Tour)のパフォーマンスを収録している。世界初の革新的なIMAXフォーマットで迫力があった。監督はノエル・アーシャンボー/デイヴィッド・ダグラス。ジュリアン・テンプルがLocation Directorという位置付けで最後のエンドクレジットに出ていた。

ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロン・ウッド、ビル・ワイマン、チャーリー・ワッツというメンバーだ。

ほぼ、満席だった。

さて、Urban Jungle Tourで有名なのは、「Street Fighting Man」のパフォーマンスの時に、インフレータブル犬という巨大で凶暴な犬の人形が登場することだ。

曲の盛り上がりで、ステージの両側から4体のカラフルな40フィート(約12m)級の巨大インフレータブルハウンド(犬)がゆっくりと上昇する。犬は牙をむき出しにした狂犬風のデザインで、風に揺れながら「踊る」ように動く。そして、各犬に「vast canine genitalia」(巨大な犬の生殖器、具体的にはtesticles = 睾丸)が付いており、夕方のそよ風にゆらゆら揺れているのが特徴だ。

ミックはステージ上でポールを拾い上げ、一体の犬に槍を突き刺すように挑む。まず脚を狙って突き、次にその巨大な空気入り睾丸をジャブ(突き刺すように攻撃)。その後、犬の口元に回り込んで中に入り、まるで「犬に飲み込まれた」かのように姿を消すパフォーマンスで締めくくる。

さて、蕎麦屋である。メンバーには女性も3人いて、しかしこの話題に触れないのも不自然だったので、僕は言った。

「犬にペニスがついてたな」

1人の女性が明るく、

「ついてましたねぇ! 棒で突いてましたね」と笑う。

良かった。さすがロックファン。

1975年のTour of the Americas(アメリカツアー)で使用された巨大インフレータブルペニス(通称”Tired Grandfather” = 疲れたおじいちゃん)は、もっと凄い。ロック史上最もスキャンダラスなパフォーマンスの一つだと言われているのだが──続きはオンラインサロンでご覧ください)

 

 

 

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