プロットを巡る冒険 05 プロットポイント、イベント、電子書籍 山川健一

──キャラクターアークとプロットポイントの整備が成功の鍵である──

 

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2025年2月21日

特別公開:プロットを巡る冒険 05 プロットポイント、イベント、電子書籍 山川健一

お前に言われたくないという声が聞こえてきそうだが、生活と心と原稿の整理整頓はしてますか?

整理整頓こそは、いい作品を書くための第一歩である。

さて、前回の続きである。キャラクターアークとプロットポイントの話で、これは前にも書いたことがあるが、大切な話なのでまた書くことにする。まず、キャラクターアーク(character arc)とは何か?

wikiを調べると、こうある。

 

【主人公が経験する精神的な変化】

キャラクターアーク(英語: character arc)は、物語の過程で生じた登場人物の変容、または精神的な変化のことである。

物語にキャラクターアークがある場合、キャラクターは何らかの人物として始まり、物語の展開に応じて少しずつ異なる種類の人間へと変化していく。その変化とは、精神面の本質的な変容であることが多く、1つの人格的特性が正反対の特性(例えば、貪欲から博愛へ)に変わるため、この劇的な変化を表現するために幾何学的用語の「弧」(アーク)を使用することが多い。キャラクターアークは必ずしも善人に変わることだけを意味するわけではなく、悪人や狂人になることも含まれている。ほとんどの物語では、主人公がキャラクターアークを経験する可能性が最も高いが、脇役も内面の変化を経験することがよくある。

(ウィキペディア)

 

簡単に言うならば、キャラクターアークとは物語の進行につれて登場人物が経験する変化のことだ。

どんな小説でも、始まりと終わりとでは、主人公に変化がなければならない。その変化が面白いから、読者は小説を読むのである。ごく自然に小説を書いていけば、登場人物たちは変化していくに違いない。

だが、これを読者に上手に伝えるのはなかなか難しい。そこで、整理整頓してみる。

キャラクターアークは次のようなパターンで進行する。

 

  1. 始まりの状態(The Setup) キャラクターが──(略)──
  2. 変化のきっかけ(The Catalyst) キャラクターが何かしらの──(略)──
  3. 増幅(The Escalation) キャラクターは困難や障害に──(略)──
  4. 最高潮(The Climax) 物語の最も緊迫した瞬間──(略)──
  5. 結末(The Resolution) キャラクターは変化し、成長し──(略)──

 

皆さんも自分の作品の何が「始まりの状態(The Setup)」なのか、そして「変化のきっかけ(The Catalyst)」「増幅(The Escalation)」 「最高潮(The Climax)」「結末(The Resolution)」とは何か、ということを整理してみてください。

こんな具合に、キャラクターアークを設定するのは、プロットの構築と密接に関連している。

プロットという側面から物語を見てみよう。それには、プロットポイントの設定が有効である────続きはオンラインサロンでご覧ください)

 

 

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