自叙伝を書こう 02 俺は他の誰とも違うんだよ 山川健一

──何十年も小説を書いていくということは、長い自叙伝を書いているようなものなのかもしれない。みんな、ビビらずに「私」を物語化しよう!──

 

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2026年1月23日

特別公開:自叙伝を書こう 02 俺は他の誰とも違うんだよ 山川健一

【書き直して、書き直して、書き直していきましょう】

昨年末から読ませてもらっていた、会員の皆さんの2本の長編の方向性が決まり、それぞれ書き直しをしてもらっているところだ。FさんとW君である。

小説は第一稿を書き終えるのも大変だが、その後推敲するのはさらにたいへんである。意志の力というものが必要で、僕は自分の作品の第ニ稿に取り組んでいるのだが、いやぁ、サボりたくなるね。

「ファンタスティック・シティ行きロケットシップ最終便」というその小説は、第一稿では、別れを告げて去ろうとする恋人を引き止めるために「ロンドンにローリング・ストーンズ最後のコンサートを観に行こうぜ」と主人公のバンドマンが彼女を誘う。「行く!」と彼女が答えるというハッピーエンドなのだが──現実のストーンズのワールドツアーがキャンセルされてしまった。どうも、キース・リチャーズの体力的な問題らしい。

これは仕方のないことだが、僕の小説の結末部分は書き直さなければならない。一度書き終えた結末を再考するのは、しかしたいへんである。

キース、どうしてくれるんだよ!

しかし、まぁ、彼がまだ生きていてニューアルバムをリリースしてくれることに感謝しないとな。

高市総理ではないが、友よ、書き直して、書き直して、書き直して、書き直して、書き直していきましょう。

 

【楠章子さんの『もみじさん、どうしたの?』】

──(略)──

 楠章子さんが「もみじさん、どうしたの?」(文研出版)を刊行された

町のみんなに愛される駄菓子屋のもみじさんが、なんだか最近様子が変である。

そうじをしなくなったり、おつりをまちがえたり、仕入れたガムのことをすっかり忘れてしまったりする。

小説冒頭で、主人公の小学生四年の少年は大人のベレーさんに叱られる。ゴミを散らかすな、というわけだ。だか本当は、それはもみじさんがそうじをしなくなってしまったからなのだ──続きはオンラインサロンでご覧ください)

 

楠 章子『もみじさん、どうしたの?』(文研ブックランド)

楠 章子
『もみじさん、どうしたの?』
(文研ブックランド)

 

山川健一
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「私」を物語化して小説を書く方法
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