特別寄稿最終回・こんなクソみたいな世界で生きていくことに意味はあるのか。どうすればいいのか。祈るのである。 山川健一

いつか来た道を、世界はまた歩もうとしている──

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「私」物語化計画 2022年3月18日

特別公開:特別寄稿最終回・こんなクソみたいな世界で生きていくことに意味はあるのか。どうすればいいのか。祈るのである。  山川健一

【都市が集団墓地に変わりつつある】
重要な問題は、ウクライナでは今日も多くの人々が殺され、チェルノブイリは危機的な状況が続き、プーチンは核のボタンを持っているということだ。戦後のウクライナを統治する金など、今のロシアにあるわけはないのに──という先週の話の続きである。

さて。

プーチンの顔を思い浮かべるだけで怒りが込み上げてくるので、今週は僕ら自身のことを書こうと思う。それでしばらくウクライナ戦争の件は棚上げする。皆さんも、僕の方も、そろそろ限界だろうから。しかし、まずウクライナの現状を知る必要があるだろう。

プーチンの戦争犯罪について。バイデン米大統領も16日、ロシアのプーチン大統領は「戦争犯罪人」だと初めて明言した。

ウクライナ外務省は、南東部マリウポリで16日、市民の大規模避難所として使われていた劇場がロシア軍の空爆を受けて崩壊し「大勢の人々ががれきの下に埋まっている」と発表した。

劇場にはロシア側の包囲攻撃で家を失った人々が身を寄せていた。数百人の女性と子供がいたので、ロシア軍飛行士が認識できるように大きな文字でロシア語で「子供」と書いてあったのに、爆撃は行われた。無差別爆撃である。

──(略)──

プーチンは住民避難の人道回廊を作ったと言いながら、それを住民をおびき寄せ虐殺する手段として使う。これはナチがユダヤ人虐殺に使った手とそっくりではないか。

これが1930年代ではなく、21世紀の僕らの世界で行われていることなのだ。

独ソ不可侵条約と付属の秘密議定書に基づいた、1939年9月1日に始まったドイツ軍によるポーランド侵攻と、9月17日のソビエト連邦によるポーランド侵攻が発端となり、その後のイギリスとフランスによるドイツへの宣戦布告により、ヨーロッパは戦場と化した。

こうして第二次世界大戦が勃発した。

終結後の2019年に欧州議会で「ナチスとソ連という2つの全体主義体制による密約が大戦に道を開いた」とする決議が採択されている。

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