ChatGPTでキャラクター・メーキングする方法 05 帰還には、喪失感が伴わなければならない
──喪失感、悲しみ、ハッピーエンドであればあるほど悲しみも深いはずなのだ──
次代のプロ作家を育てるオンラインサロン『「私」物語化計画』会員用Facebookグループ内の講義を、一部公開いたします。
ご興味をお持ちの方は、ぜひオンラインサロンへご参加ください。
→ 毎週配信、山川健一の講義一覧
→ 参加者募集中→ 参加申し込みフォーム
2024年9月27日
特別公開:ChatGPTでキャラクター・メーキングする方法 05 帰還には、喪失感が伴わなければならない 山川健一
前から僕がSNSゲームの『Fate/Grand Order』をやっている話はしてきたが、新しい章では、未来では既に地球上の人類は滅亡しており、月にワープした主人公達がその理由を探る、という内容だった。
月で暮らしているのは全員AIで、彼らの中には「人間より優れた我々がなぜ人間に仕えなければならないのか?」と考えたりする者がいる。
結局、人類は自分達が創造したAIによって滅亡したのである。しかし、そのAI達は新しい人類として月で文明を維持していく──。
インプレスより新刊『AIとの対話で物語のアイデアが広がる 小説を書く人のAI活用術』を10月17日に発売する身としては、複雑な気分である。
今日、渋谷の大型電気店に行ったらアンケート調査につかまり、新しいiPhoneにしないかと勧められた。Apple Intelligenceの話からAIの話題になり、最終的にAIを前提にした未来の話になってしまい、最後はその若い男性店員さんと顔を見合わせ「うーん」と互いに無言になってしまった。
未来。
来年とかシンギュラリティ以降とか、20年後とか、いろいろな未来があるわけだが、いずにしても「未来」に想いを馳せると気が遠くなるばかりである。
Apple Intelligenceが日本語に対応したら新しいiPhoneも考えると僕は言い、粗品をもらった。
※Apple Intelligenceというのは新刊の本でも書いたが、こういうものです。
↓
Apple Intelligence – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/Apple_Intelligence
気を取り直して、ChatGPTでキャラクター・メーキングする話の続きである。生成AIを小説執筆の道具として使う方法は千差万別だ。プロットを書かせる、1シーンを実際に描写してもらう、タイトルの候補を出してもらう、キャラクター・メーキングに使う等々。
実際に大学で何百人もの学生を指導し、今またここで皆さんの原稿を読ませていただいている立場としての実感は、皆さんの原稿はプロットを構成する能力にもっと磨きをかけないとダメだなということだ。
ストーリーとか「お話」のレベルなら問題ないのだが、それを小説にするためのプロットには「隠された父の発見」や「秘密の開示」が必要なわけで、そこが弱い。
これを解決するためにChatGPTを使っても、作品を底上げするところまではなかなかいかない。
むしろAIが得意とするキャラクター造形をしっかりやってもらい、これら複数のキャラを縦糸にプロットを考える方がいいのではないか?
というわけで、僕は「キャラクター」に絞り込みChatGPTを追い込んでいるわけだ。
では、先へ行ってみよう────続きはオンラインサロンでご覧ください)
山川健一/今井昭彦/葦沢かもめ
『AIとの対話で物語のアイデアが広がる
小説を書く人のAI活用術』
(インプレス/事前予約受付中)