誰の人生にも、それぞれの「私」の物語がある。十人の作家がみつけた、十のそれぞれの物語。 山川健一

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「私」物語化計画 2023年4月28日

特別公開:誰の人生にも、それぞれの「私」の物語がある。十人の作家がみつけた、十のそれぞれの物語。 山川健一

【僕ら個人が出版社になる】

昨夜(4月26日)いらしてくださった皆さん、ありがとうございました。楽しかったね。打ち上げでビールを飲みながらお話しましたが、機関誌第2号の原稿が実は今から心配です。基礎コースの皆さんを含めて、是非とも作品の投稿をお願いします。

小説、エッセイ、批評、コンサート評や俳句などでも構いません。

 

機関誌は今後、物語化計画の活動の中心を担っていくだろうと思います。せっかく創刊号がこんなに充実した内容になったのですから、継続して頑張っていきましょう。

 

昨夜話したことですが、本を刊行するのは、不定形な「私」に明瞭な形を与える作業です。本を出し続ければ、自分というものがはっきりわかるようになり、課題が明らかになり、何よりも自信を持つことができるようになります。

 

刊行した本が本体で僕ら自身はエイリアスみたいな感じかな。

 

その時に大事なのは、いつも僕が言っている「関係の絶対性」です。本の読者を想定し、読者との「関係」の中で作品を書く必要があります。僕らは個人では生きていくことができないのです。

誰かとの関係の中に僕らは存在し、あなたが出版する本も同じように読者との関係の上に成立します。

 

電子書籍とオンデマンド出版は、僕ら自身が出版社を運営することを可能にしたのです。

 

YouTubeは個人に放送局を解放した。

今ではミュージシャンたちは、レコード会社に頼らなくても音楽を発信できる。

ChatGPTは僕らの知性を一気に拡大した。

そして、電子書籍+オンデマンド出版は、僕ら個人が出版社になるということです。

地殻変動が起きており、こいつはもっと大きなうねりになるだろう。もはや後戻りはできない。行けるところまで行きましょう。思えば、スリリングな時代になったものです。

 

【物語化計画ブックス刊行予定】

機関誌とは別に、「物語化ブックス」も刊行していきます。これは皆さん個人の作品集です。最初に出すのはMさんの書き下ろし長編小説、それからぴこ山ぴこ蔵×山川健一の「──(中略)──」だ。2冊とも原稿は上がっており、入稿作業に入っています。なるべく早い刊行を目指しています。

 

他にもKさん、Fさん、Wさん、Yさんの作品集を刊行する予定です。皆さん、原稿急いでね!

 

【基礎コースの皆さんへ】

基礎コースの皆さんは、まず「推薦作」に掲載されることを目標にしてください。今後は小説だけではなく、エッセイや批評や詩歌にも対応します。応募された作品は、僕の指導を受けることができます。

僕は紳士的で穏やかな男のつもりですが、作品指導の際は厳しいので覚悟してね。文芸学科では、何人もの学生が涙を流しました。昨夜の打ち上げてYさんにそう言ったら「大丈夫です。私はマゾですから(笑)」と言ってました。OK、では覚悟しておくように!

推薦作に掲載されると、『「私」物語化計画 第2号 2024年《春》』に作品が収録される可能性があり、これが皆さんの次の目標です。

そして機関誌に原稿が掲載されたら、次は「物語化計画ブックス」で個人の長編、あるいは短編集を刊行するのを目指してください。その際、最低限6カ月は実践コースに移籍してもらう必要があります。電子書籍+オンデマンド出版には人的・経済的なコストがかかるので、ご了解ください。その際には僕の指導はさらに厳しくなり、しかし完成した本は山川健一と物語化計画が全面的にバックアップします。

 

【ウェストコーストの宣伝屋】

ローリング・ストーンズが60年代に出した「ウェストコーストの宣伝屋」という曲があります。「Why not believe in me? Soul survivor, Honey, Time’s are changin’」。信じてくれよ、ソウルサバイバー、ハニー、時代は変わってるんだ。

この言葉を、今、皆さんに捧げます。

時代は再び変わっているのです。僕ら全員が「ウェストコーストの宣伝屋」になろうではありませんか。──続きはオンラインサロンでご覧ください)

 

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